沈殿槽内部の状態をAIが常時監視、安定運転を実現
排水 凝集分離このような問題でお悩みの企業様に最適です
- 沈殿槽での汚泥沈降分離を安定化したい
- 汚泥の脱水処理を安定化したい
- 処理水への汚泥越流を防止したい
- 運転管理にかかる手間を省きたい
- 廃棄物処分費や電気代を削減したい
沈殿槽の運転が安定しない場合、思わぬコストの増加となります
沈殿槽で汚泥沈降が安定せず、処理水に汚泥が流出したことはありませんか?
処理水に汚泥が流出すると、後工程の曝気槽に負荷がかかり、放流水の水質悪化を引き起こします。また引抜汚泥の濃縮が不十分な場合、給泥量が多くなるため、脱水機の運転時間が長くなります。また、多くの脱水機では汚泥を圧搾する事で脱水しますが、汚泥濃度が低いと十分な圧搾力が得られず、含水率が上昇します。こうした場合、曝気動力コストや廃棄物処分コストなどが増加してしまいます。
安定運転のためには沈殿槽の状態を常に監視し、適正な運転管理を行うことが求められます。
従来の沈殿槽管理では、多くの手間と時間がかかります
従来の沈殿槽管理は、現場での目視確認や、透明パイプ、簡易界面計を用いた界面計測でした。手間と時間がかかる上、沈殿槽上部の作業は、運転員の転落の危険や、計測器落下トラブルの問題がありました。
「S.sensing TS」は沈澱槽内部の状態を見える化し、安定処理のための運転を支援します
クリタがご提案する「S.sensing TS」は、超音波センサー技術により槽内の堆積物や浮遊物の状態を連続的に画像化します。さらに画像から得た情報を学習したAIが、沈殿槽内部の状態を常時監視し、変化や異常発生を自動検知します。異常を検知した際は、メールやWebサイトでアラーム通知されるよう設計されています。
これらのシステムは、「S.sensing TS」を用いた槽内監視サービスを契約することでご利用いただけます。
【特長1】『安定運転』AIによる常時監視で異常発生にも早期に対処
AIによる常時監視で異常発生時には自動検知・アラーム通知されるので、早期に対処が可能です。沈澱槽の運転を調整した結果は、Webサイトでいつでもどこでもリアルタイムに確認ができます。また沈殿槽の汚泥界面変化や汚泥の沈降分離、浮遊状況などを確認しながら運転の調整ができます。これにより様々なトラブルの予防保全につながります。
<沈殿槽におけるトラブル>
・活性汚泥沈殿槽におけるバルキングや脱窒によるキャリーオーバー
・濃縮槽における汚泥濃縮不良や、腐敗による汚泥浮上
・凝集沈殿槽における凝集不良や沈降不良
【特長2】『省力化』沈殿槽監視の手間を削減
現場に出向いて沈殿槽の状況を確認したり、界面計測する必要がなくなります。また、超音波センサー部には独自の気液混合洗浄機能があり、自動洗浄が行われるため、日常のメンテナンスなしで安定した監視を継続することができます。(気液混合洗浄:空気と水を混合したジェット洗浄により、付着物を除去する洗浄方法で、高い洗浄効果を発揮します)
【特長3】『廃棄物の削減』引抜汚泥の脱水性能が向上し廃棄物や脱水剤使用量も削減
沈殿槽で引抜汚泥の濃縮が改善され、脱水機での脱水性能が向上します。これにより、少ない脱水剤添加率でも脱水ケーキ含水率が下がり、排出する廃棄物を削減できます。また脱水機の稼働時間も短縮され、これに伴う電力消費を削減できます。
「S.sensing TS」導入後の改善事例
「S.sensing TS」による沈殿槽監視情報をもとに運転調節を実施することで、適正な汚泥界面を保ちつつ、清澄な処理水と濃縮汚泥を得られるようになりました。沈殿槽での固液分離が安定化することで、沈殿槽まわりのコストを削減することができました。