相談事例 No.35

IoTとセンサーで水処理を自動化することで省力化できた

用水・純水純水・超純水排水凝集分離その他

ご相談内容

水処理装置の管理に多くの手間がかかっており省力化したい。

近年、工場の水処理に関わる管理を自動化・省力化したい、というご要望を多くいただきます。

1 ．排水の水質変動が大きく、そのたび、薬品の注入量調整に手間がかかっている。

2 ．ボイラ用水の硬度リークチェック、帳票作成、ボイラの運転データ管理などに時間がかかっている。

3 ．中央監視室と現場が遠く、水処理計器の日常点検、チェックに時間がかかっている。

4 ．純水装置の維持管理に時間がかかっている。

5 ．冷却水設備の保守に手間がかかっている。

業種	全業種
装置名	排水処理装置、ボイラ、純水装置、冷却水設備など

KCRセンターからの解決策

IoTと各種センサーによる
自動化、省力化はいかがでしょうか?

このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。

各種水処理管理において、IoT、センサーを用いた自動化、省力化のご提案が可能です。以下に5つのサービスを紹介します。

１．IoTとセンサーにより、排水処理装置で必要な薬品注入量のコントロールの自動化と遠隔監視ができます。

工場排水の性状は製品の生産状況により大きく変動します。また、排水処理装置で必要な薬品注入量は排水の性状によって変動します。生産状況に応じて人の手で薬注量をコントロールしていませんか？各種センサーを用いた、「S.sensing FDⅡ」（消泡剤に使用）と「S.sensing CS」（凝集剤に使用）により自動コントロールが可能です。また、そのデータはIoTによりWeb画面で閲覧することができ、薬品注入量の管理や排水処理装置を点検しに行く、手間が省けます。

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２．ボイラ管理で必要な熱管理や硬度リークチェック、エネルギーと水処理の傾向管理が、IoTとセンサーにより自動化できます。

ボイラ用センサー（後付け）とクリタのIoTプラットフォーム「S.sensing WEB」を組み合わせることで、従来は担当者が計器の値を読み込み・記録していた業務を自動化することができ、手間のかかるエネルギー使用量の管理や点検結果の記録などの自動化が可能になります。さらに省力化に加えて、これまでより高い精度のデータを連続して取れるため、運転の無駄などが分かり省エネ運転が可能になります。

また、センサーによる硬度リークチェックの自動化もできます。

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３．遠隔監視により、水処理装置の日常点検を省力化できます。

広い工場で、現場から中央監視室まで有線ケーブルを引かず、現場に監視機器を設置すると、担当者が確認に行かなければなりません。クリタのIoTプラットフォームである「S.senisng WEB」と通信端末「S.senisng GW」を用いることで、現場の水処理データを無線で通信し、インターネットを通じて確認することができます。これまで距離の離れた現場まで見回りに行っていた時間を削減でき、ほかの業務に注力することができます。加えて、現場から中央監視室まで有線ケーブルを引き監視機器を設置すると、高額な初期費用が必要ですが「S.senisng WEB」と「S.senisng GW」を用いたサービスでは、通信機器はクリタの費用負担で設置するので、設備投資が少なくすぐに実行できます。

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４．薬品不使用でメンテナンスもお任せの純水供給サービス「KWSS」があります。

当社の「純水供給サービス」とは、純水装置を購入していただく必要はなく、お客様には定額料金で純水をご利用いただくサービスです。以下の理由から省力化ができます。

①イオン交換樹脂法の純水装置を導入しているお客様

イオン交換樹脂法の純水装置は運転管理やメンテナンスに加え、薬品による再生や薬品補充などの手間がかかります。しかし「純水供給サービス」は、電気再生式純水装置を採用しており、薬品による再生が不要になります。その他にも、遠隔監視やメンテナンスが不要になるため省力化ができます。

②電気再生式純水装置（CDI）、RO（逆浸透）膜の純水装置を導入しているお客様

「純水供給サービス」では、メンテナンス、運転管理をクリタが行うため、省力化できます。また、センサーにより、遠隔監視を行うため、現場作業などの管理も不要になります。

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5．「冷却水向け監視サービス」により冷却水系の水質、補給水量などをリアルタイムで見える化し、管理の手間を減らせます。

今まで手動で行っていた冷却水設備の管理業務を自動化する方法があります。当社の「冷却水向け監視サービス」は、自動でグラフ、報告書が作成されるため管理業務の手間を大幅に減らせます。自動化するためには、電気伝導率センサー、流量センサーなどを設置します。センサーから集めた各種データは通信盤に収集され、そこで演算された水処理の監視指標をインターネットを通じ、どこでも確認することができます。

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