開発者が語る装置開発のコンセプト

開発者コメント

開発者 小西 日善

開発者 小西 日善

標準型排水処理装置

排水処理設備はコンクリート製水槽が当たり前。そんな「常識」を打破するところから私達の開発はスタートしました。
排水処理設備の2つの常識に挑み全く新しいコンセプトの排水処理装置を開発。

従来、排水処理装置には2つの「常識」の壁がありました。 1つは、コンクリート製水槽が必須だという常識です。これまでは、地面を深く掘り下げ、鉄筋を組み、コンクリートを打設する土木工事に、半年近くの工期と、イニシャルコストの大部分を費やすのが当たり前でした。

そして、もう1つは、排水処理装置を標準化することは難しいという常識です。排水の水量や濃度等は工場ごとに異なるため、オーダーメイドで製作するのは当然だと考えられてきたのです。 私達のチャレンジは、これらの常識を打破するところから始まりました。つまり、これまでにないコンセプトに基づく、全く新しい排水処理装置の開発です。

工期短縮、初期費用削減と、省スペース化を目指しF画期的なFRP製タワータンクを採用。

そこで私達は、コンクリート製水槽に代わる新たな排水処理の水槽として、FRP製「タワータンク」の開発に取り組みました。曝気ブロワの吐出圧力の関係からコンクリート製水槽では高さ5mが限界でしたが、高さ10m のタワータンク採用により、設置面積を当社従来装置に比べて20~30%削減することに成功しました。 また、製作工場内でタワータンクに配管・配線等を組み上げてお客様工場に搬入する内作方式を導入。現地工事は、土間基礎に各ユニットを配置し、連絡配管と電気配線の工事を行うだけで済み、短納期でのお引き渡しを実現します。こうした設備のコンパクト化と、工事期間の短縮等により導入コストを当社の従来型排水処理装置に比べて40%削減することに成功しました。さらに、構成機器の仕様を統一し、標準化を進めることで、お客様ごとに異なる水量・水質・スペースに合わせて、最適なシステムを構成することができ、新設はもちろん、既存設備への増設や部分的な更新にも、フレキシブルな対応が可能となりました。

優れたコストパフォーマンスと省スペースを実現お客様の環境負荷低減と事業拡大に貢献。

このような現地工事の大幅な簡素化と機器の標準ユニット化により、イニシャルコストを当社従来比で40%削減することに成功。また、省スペース設計により、既存設備周辺の限られたスペースにも設置することができ、工場を稼働させたままスムーズな設備の増設・更新が可能となりました。
そして、タワータンクは、コンクリート水槽と違って排水が外部からの目に触れません。周辺環境への配慮、景観保全の上でもメリットを発揮しています。
また、水処理装置の運転状況を栗田工業がモニターする「K-ecoメンテナンスサービス」に対応。お客様の運転管理にかかる手間を軽減するとともに、収集した運転データに基づく適正なメンテナンス頻度と省コスト化運転のご提案が可能です。
このように多くのメリットをご提供できる標準型排水処理装置を通じて、お客様工場の環境負荷低減や事業拡大に貢献できれば、なによりです。