相談事例 No.58
排水処理の自動制御で安定・省力化により年間コスト3百万円削減
排水 凝集分離ご相談内容
排水処理におけるコストを削減し、安定化を実現させたい
当社の排水処理設備は、無機凝集剤を使用した凝集沈殿処理、生物処理、さらに後段の処理水濃縮装置で構成されています。その濃縮装置にスケールが付着することで濃縮効率が落ちてしまいます。
そのため、濃縮装置のスケール洗浄やメンテナンスのためのコストが発生しています。
また、そもそも排水処理専任の運転管理者はおらず、排水処理の安定化や業務の省力化に課題を感じております。
業種 | 建設機械製造業 |
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装置名 | 排水処理設備 |
原水種 | 有機系排水 |
必要水量 | 200m3/日 |
KCRセンターからの解決策
無機凝集剤自動注入制御システム「S.sensing CS」の利用を検討されてはいかがでしょうか
このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
まずはスケール化の原因成分を分析により特定する必要がありますが、排水処理設備におけるスケールの原因成分の一つとして、無機凝集剤に含まれる塩類の析出が考えられます。その場合、無機凝集剤の使用量を削減することで、スケール付着量、メンテナンスコストの低減、併せて排水処理の安定化と業務の省力化を期待できます。
お客様の排水水質に応じて無機凝集剤の最適な注入量を自動で制御します
排水の水質はお客様の生産状況や季節等、様々な要因によって変化する為、無機凝集剤の必要量もそれに応じて変動します。しかし、運転管理担当者が水質や凝集状態を見ながら都度無機凝集剤の注入量を手動で調整することは困難な為、本来必要な無機凝集剤注入量よりも余剰に注入されていることが多いです。「S.sensing CS」は、凝集状態を常時計測・監視し、自動でポンプの注入量を調整する為、余剰に注入する事が無くなり、無機凝集剤の使用量削減に寄与します。
排水処理コストの削減、省力化、安定運転に寄与します
「S.sensing CS」は、凝集槽内に設置した当社独自の凝集センサー「クリピタリ」で凝集状態を計測・監視し、無機凝集剤の最適な注入量を自動で制御します。その結果、無機凝集剤の注入量を最小化でき、スケール付着量の低減とともに、無機凝集剤由来の汚泥産廃費や注入量の調整業務の省力化が期待できます。また、無機凝集剤の注入状況や処理水質などを遠隔監視システム「S.sensing WEB」で確認できます。これらのシステムは「テレマックNEO-CS」を契約することでご利用いただけます。
ご相談いただいた結果
排水処理トータルコストが年間3百万円削減できました
スケール成分の分析結果から、やはり無機凝集剤に含まれる塩類由来のスケールであることがわかりました。そこで、「S.sensing CS」の導入により、排水基準を満たしつつ、無機凝集剤の使用量を約40%削減することが出来ました。その結果、スケール付着量の低減により、濃縮装置のスケール洗浄作業が約30%削減し、メンテナンスコスト及び無機凝集剤由来で発生する汚泥発生量の削減にも繋がっています。
また、遠隔監視システム「S.sensing WEB」により、凝集状態の確認、薬品注入量の調整などの作業が不要となり、排水処理の安定化と業務の省力化を実現できました。
お客様の声