相談事例 No.54
ボイラ設備のトラブルに迅速対応、安定運転やBCP対応にも貢献
ボイラ・スチームご相談内容
通常運転でボイラ水pHが基準値を下回る状況に、どう対応すべきでしょうか。
当社の工場では発電など、高温の蒸気を利用する中高圧のボイラ設備を所有しています。
通常運転の条件下でボイラ水のpHが低下し、管理基準値を下回る状態になる事象が発生しました。 このような事象が起きた経験がなく、ボイラ設備をこのまま稼働して良いかも判断がつきません。今後の対応についてどうすべきか、教えていただけないでしょうか。
業種 | 石油化学 |
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設備名 | ボイラ設備(圧力:10MPa) |
補給水 | 純水(補給水原水:河川水) |
復水器 | 海水冷却式 |
運転条件 | 通常運転(薬品注入量など変更なし) |
KCRセンターからの解決策
クリタのトラブル対策をご検討ください!
このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
ボイラ水pHが低い状況が続くと、最悪の場合、蒸発管の破孔や、ボイラ設備・蒸気式タービン翼の破損など、破損箇所や規模によっては、大きな損害・損失を招く恐れがあるため、早期の対応が重要です。
クリタはボイラを熟知しており、突発的なトラブルにも3つのステップで迅速に対応し、設備の安定運転に貢献します。

Step 1:一次対応※
ボイラ水pHが低下してもブローを減らしたり、止めたりしてはいけないケースがあります。そのようなケースでは、ブローを出来る限り実施し、ボイラ系内のボイラ水を入れ替えることが重要になります。その際、ボイラ薬品注入量も調整が必要となりますので、詳細についてはクリタ営業員にご相談ください。
※設備や条件により対応は異なります。

Step 2:原因の究明・分析
運転条件に変更がなく、ボイラ水pHが大きく低下する原因として、ボイラ系外から系内への不純物の流入が考えられます。詳細な水質の分析で、何処から、どんな物質の流入がボイラ水pHの低下を招いたか判断します。

Step 3:対応・確認・検討
あるお客様では、分析結果をもとに純水製造装置で倍量再生などのメンテナンス対応を行い、補給純水中のシリカ濃度が平常値に下がったことを確認しました。問題発生から作業完了を振り返り、再発防止策の検討を行いました。
