相談事例 No.51
エアーヒータの熱伝達率向上により省エネを実現
【2019年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」受賞技術】
製造プロセス
ご相談内容
連続溶融亜鉛めっきラインでの操業改善をしたい
当社の連続溶融亜鉛めっきラインでは、めっき後の乾燥工程に蒸気加温を行うエアーヒータがあり、そこで多量の蒸気を使用しています。省エネルギーの実現に向けて、蒸気量を削減できる方法はありませんか?
図1:連続溶融亜鉛めっきライン
業種 | 鉄鋼製造工場 |
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設備 | 連続溶融亜鉛めっきプロセス (エアーヒータによる温風加熱) |
熱源 | 蒸気 |
KCRセンターからの解決策
Kurita Dropwise Technologyのご提案
このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
お客様の製造プロセスでは、蒸気で加熱するエアーヒータを使用されており、Kurita Dropwise Technologyの適用による効果が見込めそうですね。
Kurita Dropwise Technologyの効果
図2 Kurita Dropwise Technology適用前後の比較
Kurita Dropwise Technology は金属表面に撥水性を付与し、水膜化を抑制することで熱伝達率が向上します。また、現在の設備を稼働させたまま使用でき、大きな設備投資も必要ありません。
Kurita Dropwise Technology は適用ノウハウを含めた薬品、装置、分析・解析の3つを基本パッケージとした提供となります。
図3 左:連続溶解亜鉛めっきライン 右:乾燥用エアーヒータ
Kurita Dropwise Technology を詳しく知りたい方は、こちらをクリック!
省エネ大賞受賞概要、リーフレット、動画は、こちらをクリック!
ご相談いただいた結果
Kurita Dropwise Technologyによって、省エネとCO2排出量の削減に繋がりました
Kurita Dropwise Technologyの適用により、乾燥用エアーヒータ内部の熱交換器の熱伝達率が向上したことで、熱交換率が15 %改善し省エネを実現することができました。
また、熱交換率の改善に伴い、15 %の蒸気量削減につながりました。
さらに、乾燥が良化することで製品歩留まりが向上し、4百万円/年のプロフィットが得られました。
図4:熱交換率の変化
図5:蒸気量の変化
2019年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました
今回紹介したお客様の事例など、本サービスを適用し省エネルギーを実現した多くの取り組みとその技術を評価いただき、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「2019年度省エネ大賞」において「ドロップワイズテクノロジーによる熱伝達率の向上」が「資源エネルギー庁長官賞(製品・ビジネスモデル部門)」を受賞しました。クリタの「省エネ大賞受賞」は2017年度の「ドリームポリマー」以来2回目です。
ドリームポリマーを詳しく知りたい方は、こちらをクリック!
Kurita Dropwise Technologyが令和4年度関東地方発明表彰「発明奨励賞」を受賞しました
弊社のKurita Dropwise Technologyの特許技術が国内外の100件以上(評価試験中含む)の蒸気ドライヤに対して導入されており、3~20%の蒸気原単位の改善が確認できていることが評価され、受賞しました。
令和四年度地方発明表彰(公益社団法人 発明協会HP)http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/chihatsu.html