相談事例 No.48
操業中でも適用可能な土壌・地下水浄化
土壌浄化ご相談内容
操業中でも建屋下の土壌・地下水浄化を確実に終わらせる方法はありませんか?
操業中施設の建屋下にVOCs(揮発性有機化合物)が原因の土壌・地下水汚染が存在しており、土壌ガス吸引やバイオ浄化などで対策を行っています。地下水の汚染濃度が、土壌汚染対策法が定める基準値付近まで一旦低下しましたが、リバウンド(時が経つと濃度が再び上昇する現象)が発生してしまい、対策を終わらせることができませんでした。
地下水で汚染が確認された場合、浄化対策の終了が認められるにはモニタリングを2年間行い、基準値を下回っている必要があります。弊社では⼟地活⽤に⼤きな制約がかかる状況にたいへん困っています。工場の操業を続けながら、浄化を確実に終わらせる方法はありませんか。
業種 | 化学品製造業 |
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汚染物質 | テトラクロロエチレンおよびその分解生成物 |
汚染範囲 | 2,000 m2×深度10 m |
KCRセンターからの解決策
リバウンドを抑制するためには、汚染源を見つけ出し、確実に浄化することがポイントです。
このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
対策の実施にもかかわらず汚染濃度のリバウンドが発生する原因として、土壌中に残存したVOCsが地下水に再溶出している可能性があります。
クリタはお客様の土壌・地下水汚染問題を、3ステップで浄化を進める「KROメソッド」で課題解決に貢献することができます。
Step1 汚染源特定:汚染源探査技術ダイレクトセンシング
汚染源を見逃しません!
まず汚染源がどこに存在するのか、詳細に把握することが重要です。クリタが開発した汚染源探査技術ダイレクトセンシングは、深度方向の汚染状況をリアルタイムに確認できます。法定の調査方法だけでは把握しきれない局所的な汚染も、確実に捉えます。
Step2 期間予測:浄化予測シミュレーション技術
浄化終了時期を高精度に予測します!
増改築や用地売買を計画されているお客様にとって、予定期間内で浄化を終了させることは非常に重要です。従来、バイオ浄化での浄化期間を予測することは困難でした。
クリタは独自の浄化予測シミュレーション技術により、高精度な期間予測を可能にしました。シミュレーションの結果、予定期間内の浄化終了が難しい場合、栄養剤添加などの追加措置で工期を短縮するご提案も可能です。また浄化期間を見通せることで、土地活用の計画を円滑に進めることが可能になります。
Step3 汚染除去:「パワーバイオ E-PLUS」
操業中でも土壌汚染を確実に浄化します!
従来、土壌中にVOCsが残存する場合には、バイオ浄化だけでは完全に浄化することが難しく、リバウンドで浄化期間が長期化する課題がありました。
「パワーバイオ E-PLUS」は地中に電極を設置・土壌を加温しVOCsを地下水中に溶出させる「電気発熱法※1」と、微生物の作用でVOCsを分解・無害化させる「クリオーグ・パワーバイオ法」を組み合わせた新技術です。粘性土に浸透・吸着したVOCsを確実に浄化できるため、リバウンドを抑制し浄化期間短縮が可能です。また、大規模な掘削工事の必要がなく、操業中の建屋内であっても施工可能です。 さらに「パワーバイオ E-PLUS」は汚染土の運搬・処理が必要ないため、CO2排出量を削減できます。
※1:株式会社島津製作所からの導入技術です。
「パワーバイオ E-PLUS」商品紹介ページ:こちらをクリック!
「パワーバイオ E-PLUS」プレスリリース:こちらをクリック!
ご相談いただいた結果
操業を続けたまま、土壌汚染対策法の浄化終了の要件(2年間地下水基準適合維持)を達成することができました。
「KROメソッド」で、汚染源の分布を的確に把握した上で「パワーバイオ E-PLUS」を適用したことにより、操業を続けながらリバウンドすることなく、予定期間内で浄化を終了することができました。従来のバイオ浄化に比べコスト面では約20~30%削減、掘削除去を行う場合に比べ約60%のCO2排出量削減効果が得られました。
アイコンからアクセスできない場合は、こちらからどうぞ ●浄化期間短縮の詳細は こちらをクリック! ●コスト削減の詳細は こちらをクリック! ●CO2排出量削減の詳細は こちらをクリック! |
【お客様の声】
※KROメソッド、パワーバイオ E-PLUS、クリオーグ・パワーバイオは栗田工業株式会社の登録商標です。
【関連情報】
「クリオーグ・パワーバイオ法」紹介ページ:こちらをクリック!