相談事例 No.47

蒸気熱交換器の熱伝達率向上で燃料使用量の削減に貢献します

製造プロセス ボイラ・スチーム

ご相談内容

段ボールの製造で省エネ・CO2排出量の削減に効果的な改善策はありませんか

当社は段ボールメーカーで、工場にコルゲータ〔段ボール原紙にでんぷん糊を塗り、熱を加えて貼り付ける貼合(てんごう)工程で使用する設備〕を持っています。
コルゲータはドラム型や熱板型などの熱交換器で構成されており、熱源として蒸気を使用しています。
当社では2020年10月に日本政府が宣言した「2050年カーボンニュートラル」実現への貢献と、生産性向上の両立を目指しています。
コルゲータの操業効率を改善し、省エネルギ-とCO2排出量の削減ができる方策を検討しています。
効果的な改善策はありませんか。

業種 段ボール製造
設備 コルゲータ
熱源 蒸気

KCRセンターからの解決策

コルゲータに使用されている蒸気熱交換器の熱伝達率を向上させることで、操業効率の改善が可能です。

このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
Kurita Dropwise Technology は熱伝達率の向上に高い効果があり、省エネやCO2排出量の削減、また生産性の向上を可能にします。
しかも大きな設備投資の必要がありません。この機会に検討されてはいかがでしょうか。

Kurita Dropwise Technology の効能

コルゲータにおける Kurita Dropwise Technology の適用対象

図1 コルゲータの構造(貼合(てんごう)工程)

Kurita Dropwise Technology が熱伝達率を飛躍的に向上させます

蒸気熱交換器では、金属表面に発生する水膜が熱抵抗となり、熱伝達を阻害する要因となっていました。
Kurita Dropwise Technology は金属表面に撥水性を持たせ水膜を低減することで熱伝達率が飛躍的に向上します。
熱が段ボールへ効率よく伝わることで、貼合工程の生産効率が向上します。
エネルギーコストが抑えられ、CO2排出量削減にも貢献できます。しかも現在の設備を稼働させたまま使用でき、大きな設備投資も必要ありません。
Kurita Dropwise Technology は適用ノウハウを含めた薬品、装置、分析・解析の3つを基本パッケージとした提供となります。

図2 Kurita Dropwise Technology の特徴

 

Kurita Dropwise Technology を詳しく知りたい方は、こちらをクリック!

ご相談いただいた結果

熱伝達率の向上でボイラ燃料使用量8%削減、CO2排出量を年間250t削減

Kurita Dropwise Technology を適用頂くことで、コルゲータのボイラ燃料使用量とCO2排出量を削減できました。
ほかドレン回収率の改善や蒸気圧力の低減もできており、「2050年カーボンニュートラル」達成に向けた、一定の成果に貢献することができました。
更にコルゲータの立ち上げ時間の短縮やデンプン使用量の削減など、生産性の向上にも貢献できました。
今後も継続的なサポートと、ご提案をしていきます。

 

 【お客様の声】

図3 Kurita Doropwise Technology 適用後の効果

 

(ご参考)燃料使用量削減によるCO2排出削減量の計算には以下の値を用いています。
  燃料使用量:65百万円/年÷LNG価格:55千円/t=1,180t/年
  削減量8%:94t/年
  LNGのCO2換算:2.698㎏-CO2/㎏=254t/年

 

 

【関連情報】

  Kurita Dropwise Technology を紙製造設備に適用した例:こちらをクリック!

 

 

省エネ大賞、関東地区発明奨励賞を受賞しました

2019年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞
2019年度省エネ大賞
「資源エネルギー庁長官賞」を受賞
令和4年度関東地方発明表彰「発明奨励賞」
令和4年度関東地方発明表彰
「発明奨励賞」を受賞

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