相談事例 No.46

冷却水の温度を最適化し、4か月間で電力費240千円削減

冷却水・冷凍機

ご相談内容

すぐに熱源設備の電力費を削減できる良い方法はありませんか?

年間を通じて稼働する複数の水冷式ターボ冷凍機を保有しており、その電力費は工場の出費項目の中でも、多くの割合を占めています。冷凍機側での改善はやりつくした感があり、さらなる電力費の削減に向けた対策を探しています。何か良い方法はないでしょうか?

業種 電子部品製造
装置名 水冷式ターボ冷凍機
原水種 井戸水
冷凍能力 200RT(連続稼働系)

KCRセンターからの解決策

水温の視点から冷凍機の電力費削減を検討してみませんか?

このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。

水冷式ターボ冷凍機は、冷却塔から送られてくる冷却水の温度によって消費する電力に大きな差がでます。また、冷却水の温度と水質管理は密接に関係します。冷却水の設定温度と水質管理を見直すことで、比較的容易に電力費を削減ができる可能性があります。

まずは、冷却水の温度を確認してみましょう

冷却水の設定温度が、水冷式ターボ冷凍機の冷却水受入れ下限値※1よりも高い場合は、電力費を削減できる可能性があります。

※1 一般的には15℃前後ですが冷凍機の機種によって異なります。メーカーにご確認下さい。

図1 電力費削減の考え方 グラフ

冷却塔の運転方法を見直す

冷却水の温度が水冷式ターボ冷凍機の冷却水受け入れ下限値よりも高い場合、冷却塔の設定温度を
下げることで※2冷却水の温度を低くできます。
そうすることで冷却塔のファンの稼働が増加して冷却塔側の電力費は増加します。
しかし、水冷式ターボ冷凍機の運転効率が向上することで冷凍機側の電力費を削減することができ、
トータルでは省エネを実現することができます。

※2 設定作業と調整はお客様の責任のもとで実施ください。

図2 冷却水の設定温度を下げた場合

冷却水の水質管理を見直す

冷却塔の設定温度を変更すると、スケールによる障害が発生することがあります。

クリタなら、監視サービス「S.sensing Opti」を通じて、水バランスに適した水質管理を可能とし、
設定温度を変更後も冷却塔の安定した運転を実現します。

 

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ご相談いただいた結果

4か月間で電力費240千円の削減と、7.2tのCO2削減を実現することができました

12月から3月までの4か月間、冷却水の温度を3℃下げ、今までの20℃から17℃にしたことにより、冷却水系全体の電力費を240千円削減することができました。また、冷却水の設定温度を下げた4か月間で、冷却水系全体で7%の省エネ、16,000kWhの電力量削減、7.2tのCO2削減を実現する事ができました。

 

お客様の声

お客様の声 イラスト  冷却水の温度設定を見直すことで冷凍機の電力費を削減することができました。また、低コストで省エネを実現することができました

 

※S.sensing Opti は栗田工業株式会社の登録商標です。

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