相談事例 No.45

最小限の投資で排水を再利用することで節水を実現。 IoT監視で運転安定化

その他

ご相談内容

すぐに工場の水使用量を削減できる良い方法はありませんか?

清涼飲料水を製造している私たちの事業所では、製品の原料水だけでなく製造プロセスにおいても洗浄などで水を使用する工程が多いのですが、会社の環境目標達成に向けた用水原単位削減への手段がなく困っています。

工場の操業を続けながら、また経済的な負担も少なくすぐに用水原単位を高めるアイデアはありませんか。

業種 清涼飲料水工場
既設設備 純水装置、冷却塔、冷凍機、コンプレッサー(全2,000RT)、小型貫流ボイラ(2t/時×5台)
原水種 水道水、井戸水
水使用量 2,200㎥/日

KCRセンターからの解決策

再利用に適した排水を見つけ出して、再利用してみませんか?

このたびは、KCRセンターにご相談頂きありがとうございます。

お客様の様な飲料水を製造する工場では、一口に排水といっても代表的なものだけでも10種類以上あります。それらの中には再利用に適した排水もあり、水質に適した再利用先を選定し、必要最小限の処理をすることで、クリタは様々なお客様の現場で水の使用量削減を実現してきました。

工程排水の再利用を検討されてはいかがでしょうか。

排水を仕分けて、再利用する水を選定しましょう

まずは、工程から出てくる排水の量と水質を工程別に把握しましょう。水質を把握するといっても、全ての排水を計量、分析する必要はなく、清涼飲料水工場において再利用に適した排水は、クリタのノウハウからおおよそ絞り込むことができます。クリタは清涼飲料水製造の工程排水の知見を豊富に持ち、工程排水を回収・処理・再利用することで水の使用量削減した実績が多数あるため、安定した運転、水回収をお任せください。

 

表1 清涼飲料水工場の代表的な工程排水と回収・処理・再利用の難易度

代表的な工程排水 ボトル洗浄排水 装置洗浄排水 温調排水
回収・処理・再利用の難易度 易しい 難しい 易しい

再利用先はクリタが提案します。再利用先の安定運転もお任せください

冷却水は製品と接しないため、製品に直接影響を与える事が無く、再利用に適した排水の有力な再利用先です。冷却塔の補給水配管を残したまま、再利用に適した排水を回収し、必要最低限の処理をした回収処理水に一部置き換える方法が数多く採用されています。排水を再利用することに抵抗がある、冷却塔や冷凍機、熱交換器に支障がないかと考えるお客様もいますが、クリタの知見や経験を活かし、最適な水処理と監視サービス「S.senisng Opti」で水質が変動しても、安定した回収処理水の提供と共に冷却塔や冷凍機、熱交換器での安定運転が可能です。

 

「S.sensing Opti」について 詳しくはこちらをクリック

図2 提案フロー図

ご相談いただいた結果

再利用に適した排水の回収処理水を冷却塔の補給水として再利用することで、用水原単位を7%削減できました

良質な排水を回収して処理装置で最小限の処理を行い、冷却塔に利用することで、補給水として使用していた水道水150㎥/日の削減に成功しました。また、今回の取り組みで、水の使用量削減だけでなく回収した水量分のろ過水製造や排水処理に要していたエネルギーの削減にもつながりました。

このほか、清涼飲料水工場以外にも多数の経験・実績があります。ぜひご検討ください。

 

水道水150m3/日 削減! グラフ 

 

今まで捨てていた水を回収して、用水原単位を削減できました!コスト削減だけでなく、環境保全につなげることができて満足しています。 

※S.sensing Opti、S.sensingは栗田工業の登録商標です。

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