相談事例 No.40

給水量を変えずに純水を増量

用水・純水 純水・超純水

ご相談内容

増産に伴い、純水の使用量を増やしたい。

現在、RO(逆浸透)膜装置と連続式電気脱イオン装置で純水を製造し、電子部品製造に使用しています。

 

今後、製品の増産に伴い純水の使用量を増やす必要があります。

しかし、既設の純水装置の給水が水道水のため、水道代の費用がかなり増加してしまうことになります。

そこで、経理からは「給水量は現在のままで対応できないか」と問われています。

 

また、対応策として新たな装置を追加導入すると、運転管理の負担が増え、人出が足りなくなることも懸念しています。

 

何か良い解決法はないでしょうか。

対応策 既設純水 排水処理

業種 電子部品製造
装置名 純水製造装置
給水 水道水
必要になる純水量 2m3/h

KCRセンターからの解決策

RO膜装置の濃縮水から純水を製造してみてはいかがでしょうか

このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。

 

クリタからは、下水へそのまま捨てているRO膜装置の濃縮水を有効利用し、人出不足を解消して純水を製造することを可能にする、純水供給サービス「KWSS」をご提案致します。

純水供給サービス「KWSS」のご利用で、RO膜装置の濃縮水を有効利用

RO膜装置の濃縮水を有効利用する方法として、初めに純水供給サービス「KWSS」をご説明致します。

 

本サービスは、クリタがIoT技術で純水装置を遠隔監視し、お客様の運転管理の負担を大幅に削減します。

また、純水装置本体への投資が不要になるため、初期投資を抑えることができます。

 

 

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クリタ独自の薬品で、RO膜装置の濃縮水を使える水に

ただし、RO膜装置の濃縮水を使って純水を製造するのは容易ではありません。

 

イオン交換樹脂を利用した純水装置をお考えの場合、給水のイオン濃度が高くなるため、再生頻度が多くなり運転管理の手間が増えてしまいます。

 

一方、RO膜装置で純水を製造することをお考えの場合、炭酸カルシウムやシリカなどのスケールが析出するリスクを考慮するため、クリタが開発したRO膜面でのスケール化を防止する独自の薬品を添加いただくことで、従来では捨てていたRO膜装置の濃縮水を利用して、新たに純水を製造することができるようになります。(図1 参照)

 

先にご説明しました、純水供給サービス「KWSS」と捨てていた水を回収する事が出来る薬品技術を併用する事で、給水量を変えることなく、さらに新しい純水装置の導入に伴う運転管理の負担を軽減することができます。(表1 参照)

 

表1 RO膜装置の濃縮水回収方法の比較表

  水質 運転管理 省人化
薬品再生式純水装置
RO膜装置
純水供給サービス「KWSS」

栗田工業社員

図1 提案フロー図 純水使用量2m3/h増産が可能

ご相談いただいた結果

給水量を変えることなく、純水の増量が可能になりました。

クリタからの提案をご採用いただき、給水量を従来のままで、使用する純水量を増量することができました。

また、装置を新たに追加して給水量を増やした時と比較すると、約30%の水道代削減に繋がります。

 

図2 水道代の削減結果  水道代30%削減

 

 

【お客様の声】

純水供給サービスと捨てていた水を回収する事が出来る薬品技術を併用する事で、水道水の給水量が今までと変わらないことがありがたいです。 新たに導入した純水装置の運転管理も不要で助かります。 イラスト

 
※原水の水質によっては、本サービスが適用できない可能性があります。 
 
KWSSは栗田工業株式会社の登録商標です。

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