相談事例 No.37
受水量を増やさず、排水を回収再利用して製品を増産
用水・純水 純水・超純水ご相談内容
増産したいのに水が足りない…
増産を計画しています。水をたくさん使う工程があり、調べた結果、水が足りないことが分かりました。
ところが以下のような課題が見つかり、困っています。何か良い方法はないでしょうか。
1)工業用水:使用中。ただ配管径が十分でないため、増産で必要となる受水量を確保できない。
一方、配管を増設するためには数億円が必要と判明し、断念した。
2)井戸水 :今使用している以上の量は規制で汲み上げられず、新設製造ラインには使えない。
業種 | 金属製品製造業 |
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設備名 | 排水処理設備 |
原水種 | 工業用水、井戸水 |
新たに必要な水量 | 毎時30トン |
KCRセンターからの解決策
排水を回収して再利用したらいかがでしょう。
このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
お客様は現在、生産工程などからでる、いろいろな排水を排水処理設備で処理した後、下水道に放流されていますね。
これらの排水のうち、回収が可能な排水を選んで浄化し再利用できれば、工業用水の受水量を大幅に増やすことなく、使用できる水量を増やせる可能性があります。
再生水供給サービスなら、システムへの設備投資不要で水を確保できます。
再生水供給サービスとは、標準型排水回収システム(「CORR」システム)をお客様の敷地内にクリタの資産として設置し、排水を回収して製造した再生水をお客様に供給するサービスです。
お客様の場合、今の工業用水受水量のまま、工場での使用可能水量を増やすことが出来る可能性があります。
なお、お客様による「CORR」システムへの設備投資は不要です。(設置工事費はご負担願います。)またクリタがIoTを活用し、運転状況を遠隔監視するので、お客様は薬品補充を含めた運転管理、メンテナンスを行う必要がありません。
よって、再生水供給サービスを導入されれば、使える水が増え、製造に専念いただけます。
ご相談いただいた結果
受水量を増やさずに、増産可能な見込みを得ました。
クリタの担当営業が訪問し検討を重ねた結果、増産に必要な水量を確保できる見込みを得ました。
お客様に検討結果を報告したところ、次のような点を評価いただき、サービスのご利用を検討いただけることになりました。
・増産が可能になること。
・システムへの設備投資が不要で、必要な水量を確保できること。
・運転管理、メンテナンスが不要なこと。
お客様の声
助かったよ、クリタさん。引き続き計画の具体化を、よろしく頼みますよ!
「CORR」システムで、水質の悪い井戸水でも製造ラインで使えるように!
再生水供給サービスで使用する「CORR」システム、水質が悪い井戸水でも製造ラインで使えるように処理できます。
懸濁物質の他、製品の品質などに悪影響を及ぼすイオン類を除去することが可能です。また、渇水で地下水脈に海水が遡上して塩分濃度が上昇してしまう場合でも塩分を取り除け、製造用水としてご利用いただけます。もちろんシステムへの設備投資は不要です。詳しくはお問い合わせください。
CORRは栗田工業の登録商標です。