第47回 紙パルプ技術協会『佐々木賞』受賞技術 生産性操業効率および環境衛生向上システム
製造プロセス
このような問題でお悩みの企業様に最適です
- 生産性を向上したい
- 環境衛生を改善させたい
- 排水負荷を低減したい
- 薬品コストを削減したい
- SDGsに貢献したい
製紙工程での古紙使用率の向上に伴う問題
近年製紙工程での古紙使用率の向上に伴い古紙由来のスライム障害が増えています。
スライム障害はマシントラブル、品質低下だけでなく薬品使用量を増加させる要因になります。
古紙の使用率の増加は系内の白水濃度を上昇させ、タンク内の堆積物が増加します。堆積物が増加すると容器底部に滞留しやすくなります。
堆積物が滞留すると、堆積物から還元物質が発生し、スライムコントロール剤が消耗されスライム障害が増加し、使用する薬剤も増加します。

生産性操業効率向上と環境衛生向上に貢献するソリューション
当システムは、スライムコントロール剤とエアレーションを組み合わせることで堆積物の滞留を防ぎ、微生物活動を抑制、スライムコントロール処理を最適化し、生産性向上、環境衛生向上、操業効率改善に貢献します。

【特長1】エアレーションの併用により薬品効果を最大化します(特許技術)
エアレーションによりタンク内に強制的な循環を発生させることで、微生物の温床となる堆積物の滞留を防ぎます。これとスライムコントロール剤による処理を組み合わせることで悪臭の発生、マシントラブル、品質低下を防ぎ、さらに薬品コストを下げます。
本システムは特許取得済みのクリタ独自の技術で、第47回 紙パルプ技術協会の『佐々木賞』を受賞いたしました。
○ 受賞記事『生産性、操業効率及び環境衛生向上システム』が、第47回 紙パルプ技術協会の『佐々木賞』を受賞 >
図1 エアレーションシステムの説明
図2 スライムコントロール剤とエアレーションシステムの組み合わせ効果
システム導入後の改善事例
➀ 堆積物減少による環境衛生の改善
・堆積物から発生する臭気減少
・タンク内の堆積物除去にかかる清掃時間の削減
図3 導入前、導入後
② 排水負荷低減による生産ボトルネック解消
・薬品使用量の低下により排水処理にかかる負荷も低減できます。
・微生物活動由来の薬品分解を抑制し、薬品由来の排水CODMnの値を低下させ、排水規制値超による操業ダウンの回避、余剰汚泥削減によるエネルギー原単位低減に貢献いたしました。
B工場 | C工場 | |
---|---|---|
課題 | 排水規制による生産性低下 | 排水負荷増加による余剰汚泥処理量増加 |
銘柄 | ライナー | 中芯 |
適用前CODMn | 95(mg/L処理水) | 450(mg/L原水) |
適用後CODMn | 84(mg/L処理水) | 400(mg/L原水) |
メリット |
排水規制値超による 操業ダウンの回避 生産性10%増量 |
余剰汚泥10%削減による エネルギー原単位低減 生産性10%増量 |
【特長2】PCやスマホで水質データの連続監視が可能!
当社のシステム「S.sensing」は水質データを含む操業データを連続監視することが可能です。これらのデータを蓄積、解析することで現場にあった処理をご提案致します。

図4 「S.sensing」の特徴

図5 どこからでも確認できる
クリタの総合ソリューション
当社はスライムコントロール技術以外にも、製紙工場様向けに多数の薬品ラインナップを取り揃えております。詳しくは以下のリンクをご参照ください。