非定常アンモニア排水処理技術『LOPAS法』
排水 排水その他このような問題でお悩みの企業様に最適です
- 設備の洗浄廃水を処理したい
- アンモニアガスタンク残留液を処理したい
- その他の非定常アンモニア排水を処理したい
- 非定常アンモニア排水処理コストを削減したい
従来の非定常アンモニア排水処理の課題
従来法(塩素酸化法)は処理コストが高額になる点や
処理過程で有害ガス・難分解性物質が生じる点が課題でした
従来、非定常アンモニア排水の処理には、大規模な設備が不要な塩素酸化法(不連続点塩素処理法)が一般的でした。しかし、塩素酸化法は排水のアンモニア濃度が高い場合の処理コストが高いこと、揮発性クロラミンや塩素ガスなどの有害ガスが発生する恐れがあること、難分解性の窒素化合物を生成することなどの問題がありました。
LOPAS法とは
ストリッピング装置と触媒分解装置からなる
可搬式アンモニア含有排水処理システムです
低圧ストリッピング装置(LOPAS法:Low Pressure Ammonia Stripping)と触媒分解装置からなる可搬式アンモニア排水処理システムで、pHを11~12に調整した排水を、内部を分割されたスプレー槽内に低圧で順次スプレーするとともに、スプレー槽内を一過式に流れる空気と気液接触させることにより、効率の良いストリッピング効果を得ることが可能です。
※本システムで使用している低圧ストリッピング技術は、中国電力株式会社様と栗田エンジニアリング株式会社の共同開発特許です。
LOPAS法の特長
【特長1】可搬式で非定常排水の処理に最適です
設備はトラックに載せて移動可能であり、必要な時だけ設備を設置し、排水を処理して引き揚げることができます。そのため、プラントの非定常排水や、設備の洗浄排水、アンモニアガスタンクの残留液化アンモニア及びアンモニアガス処理など、非定常時の排水処理に最適です。
【特長2】高効率なストリッピング処理が可能です
ストリッピング槽内にいくつものスプレーを直列に並べる「多段スプレー方式」と、水と空気を逆方向から接触させる「向流式」の採用により、排水と空気の接触面が増え、従来のストリッピング法に比べ、処理を高効率化。常温~50℃程度での処理も可能になりました。
【特長3】エネルギーを回収して省エネに貢献します
アンモニアを触媒で燃焼する際に発生する熱を回収・再利用することで、触媒の反応に必要な温度保持にかかる熱量を削減することができます。さらに、従来のストリッピング法に比べ低温での処理が可能となるため、アンモニア排水処理の省エネルギー化を実現しています。
適用事例
LOPAS法の適用事例をご紹介します
排水処理事例 | ガス処理事例 | |
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処理対象 | ボイラ炉内及び煙道水洗排水 排水量:400m3 全窒素濃度:8,910~18,800mg/L |
アンモニアガスタンク タンク容量:289m3×2基 |
処理水質 | 全窒素濃度:55mg/L(目標値60mg/L) | 各機器のアンモニアガス濃度:25ppm以下 |
処理工程 | 18日間 | 14日間 |