凝結剤添加量30%と廃棄物21t/年を削減した薬注制御の最適化
NISSAN Zona Franca Factory (Barcelona) 様
排水 凝集分離 汚泥処理導入の背景・課題
⽔処理薬品由来の汚泥量が増える、排⽔処理が安定しない、といった課題がありました
NISSAN Zona Franca Factory (Barcelona) 様は⾃動⾞メーカーである⽇産グループのヨーロッパにおける⽣産拠点の⼀つです。同社は認証取得しているISO14001の環境⽅針に基づき、全社員が参加する環境改善活動を推進されています。同社は環境⽬標の達成に向けて、環境に対して最も良い⼿法をチェックリスト化した⼩冊⼦を社員と協⼒会社社員に配布するとともに、環境教育の徹底に取り組まれています。
同社を含めヨーロッパの⾃動⾞メーカーでは、排⽔処理設備を運転管理するにあたり、⼿作業でのサンプリングや実験室での分析、排⽔量の視覚的制御、および「もしもの時に備えるため」必要以上の⽔処理薬品(凝結剤、凝集剤)を添加することが多く、そのため、⽔処理薬品由来の汚泥量が増える、排⽔処理が安定しない、といった課題がありました。
水処理ソリューションと導入の成果
凝集状況をオンライン監視・薬注制御を最適化。排⽔処理設備の省⼒化と処理⽔質の安定化を実現し、21t/年の廃棄物を削減されました
クリタ・ヨーロッパGmbHは、凝集処理状況をリアルタイムで確認するセンサー「S.sensing CS」により、排⽔処理設備をオンライン監視しながら適切に制御することを提案しました。本提案の採⽤により、お客様は排⽔処理設備の省⼒化と処理⽔質の安定化を実現するとともに、薬注制御の最適化により凝結剤添加量を従来から30%削減し、およそ21t/年の廃棄物を削減されました。
お客様の声
出典:クリタグループサステナビリティレポート2021