およそ21t/年の廃棄物を削減!凝結剤の添加量も20%削減
Starwood Forest Products AS様
排水 凝集分離 汚泥処理導入の背景・課題
廃棄物量削減と焼却にかかるエネルギー削減のため、汚泥量を低減させることが課題となっていました
Starwood Forest Products AS様は、トルコに本拠を置く⽊材加⼯会社で、主に⽊⼯ボードや含浸紙※を製造されています。同社は「Infinite Respect to the Environment」をモットーとし、ISO50001とISO14001の認証を取得して本システムに基づく環境改善に取り組まれています。また、施設内に空気中の粉じんを取り除く静電フィルターを設置して従業員と周辺環境に配慮した⽣産を⾏っています。
同社は、廃棄物量削減のため排⽔処理設備から発⽣する汚泥を焼却処理しており、さらなる廃棄物量削減と焼却にかかるエネルギー削減のため、汚泥量を低減させることが課題となっていました。
※脂を浸み込ませた紙。
水処理ソリューションと導入の成果
本システムの採用で、およそ21t/年の廃棄物を削減。排水処理の安定化と運転管理の省力化も可能となりました
クリタ・ヨーロッパGmbHは、汚泥は排⽔を清浄化するために添加する⽔処理薬品(凝結剤、凝集剤)に由来するものが多いことから、凝集処理状況をリアルタイムで確認するセンサー「S.sensing CS」と⽔処理薬品「Kuriflock」の適⽤を提案しました。本システムにより薬品添加量を最適化し、排⽔⽔質を維持しながら汚泥発⽣量を低減することが可能となります。
本提案の採⽤により、お客様は凝結剤の添加量を20%削減し、およそ21t/年の廃棄物を削減されました。また、排⽔性状に応じた凝集処理を⾃動化したことにより、排⽔処理の安定化と運転管理における省⼒化も可能となりました。
お客様の声
今回提案された排⽔処理設備のオンライン監視と制御により、凝結剤の添加量と凝結剤由来の汚泥量を⼤幅に削減できました。6〜9の広いpH範囲でスムーズかつ正常に運転管理され、CODが15%減少するなど放流⽔の⽔質も改善しました。また、⼿動制御が不要になったため、排⽔処理設備でのオペレーターの時間が短縮されるとともに、汚泥の含⽔率が低下し、スムーズな脱⽔・焼却が実現しました。( Mr. Yusuf Uzunoğlu )
出典:クリタグループサステナビリティレポート2021