運転管理の最適化で、5年間で120万m3の用水使用量抑制に貢献
浙江卫星能源有限公司様
冷却水・冷凍機 用水・純水 前処理・ろ過 用水・純水その他導入の背景・課題
冷却塔ブロー水量を増やす必要がある場合、工業用水の使用量と排水量も増加してしまうことが課題となっていました
浙江卫星能源有限公司様は、主にプロパン脱水素(PDH)技術を用いた化学製品を製造されています。同社は、中国政府が環境保護を目的として企業に求めている「省エネ、排出削減、低炭素グリーン経済の発展」に基づき、節水や排水の削減といった環境改善に継続して取り組まれています。同社は、生産工場で使用する冷却水の原水として工業用水を使用されています。この工業用水は季節により水質が変動するため、冷却水設備を適切に運転管理するために水質低下時期には冷却塔ブロー水量を増やす必要があり、それに伴って補給する工業用水の使用量と排水量も増加することが同社の課題となっていました。
水処理ソリューションと導入の成果
冷却塔ブロー水を膜設備で処理、5年間で120万m3の工業用水使用量と排水量増加を抑制
栗田工業(大連)有限公司は、冷却塔ブロー水を膜設備で処理し、水質を冷却水設備の設計基準内に調整・再利用することで工業用水使用量を抑える改善策を提案しました。本提案は2015年に採用され、お客様は2020年末までに120万m3の工業用水使用量と排水量の増加を抑えました。本取り組みは同社が立地する地域において環境保護プロジェクトのベンチマークとなり、地方自治体から高く評価されています。2021年にも冷却塔ブロー水の回収設備を増設され、さらに49万m3/年の工業用水使用量と排水量の増加を抑えられる見込みです。

お客様の声

Kuritaはプロの水処理会社として、水処理設備の運転管理において優れた技術サポートとオンサイトサービスを提供してくれています。冷却塔ブロー水を回収する設備により、節水、排水量削減、コスト削減という目標を達成することはもちろん、水資源の利用効率を向上させることで社会の発展にも貢献しました。Kuritaの技術力は優位性があり価値のあるものと評価しています。
出典:クリタグループサスティナビリティレポート2021