蒸気熱交換器の熱伝達率向上で、燃料使用量を2.8%削減
CELUPA INDUSTRIAL CELULOSE E PAPEL GUAÍBA LTDA.様
ボイラ・スチーム導入の背景・課題
製紙⼯程で必要な蒸気発生に使用する燃料を削減し、CO2排出量を削減することが課題となっていました
CELUPA INDUSTRIAL CELULOSE E PAPEL GUAÍBA LTDA.様は、滅菌プロセスや⾷品包装、コーヒーフィルター製造⽤のさまざまな種類の紙を製造されています。製紙⼯程では蒸気が必要となるため、蒸気発⽣に使⽤する燃料を削減し、CO2排出量を削減することが同社の課題の⼀つとなっていました。
水処理ソリューションと導入の成果
蒸気に撥⽔機能を持つ薬品の適⽤で蒸気使⽤量を削減、燃料使用量を2.8%削減できました
クリタ・ド・ブラジルLTDA.は、蒸気で加熱された紙乾燥ドラムの⾦属表⾯に撥⽔性を与えることで、熱伝達率を向上させる新たな技術の適⽤を提案しました。熱交換器では、蒸気と触れる側の⾦属表⾯において、蒸気の凝縮により⽔膜が形成されます。この⽔膜はわずかな厚みであっても熱伝達率を⼤幅に低下させるため、より多くのエネルギーを消費することになります。クリタ・ド・ブラジルLTDA.の提案は、この⽔膜を除去する技術です。蒸気に撥⽔機能を持つ薬品を適⽤することで蒸気使⽤量を削減することができ、その結果、紙⽣産量1tあたりの燃料使⽤量が2.8%削減されました。
お客様の声

今回の提案は、蒸気量が削減されたことはもちろん、CO2排出量の削減と蒸気⽤の淡⽔使⽤量を削減することができ、環境⾯においても成果があるものでした。CELUPAに重要なメリットをもたらす改善提案に、⾮常に満⾜しています。
出典:クリタグループサステナビリティレポート2020